STORY

地域デザイン事業

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「五戸町が好きだ!!」―新リーダー・若宮佳一町長の熱視線―

ものづくりと安全安心のまちへ!

――町のイメージキャラクター「五戸のおんこちゃん」の種類も増えましたね。

昨年度まで54種類でしたが、現在78種類まで増えています。五戸町出身で全国的に活躍中のイラストレーター・東京ハイジさんに新しく創って頂いたもので、今年の春にサッカー、テニス、柔道等の「五戸のおんこちゃん」のスポーツバージョンが24種類追加されました。おんこちゃんのコンセプトが「美味しいものがある所には出没する、町の木(おんこの木)の妖精のようなもの」というなんとも柔らかいキャラクターなので、どんな形にも変えられるのが良いですね。

町のマスコットとしても活躍の場を広げており、QRコードにスマホをかざすと、おんこちゃんが画面にポンと出てくるような仕組みをつくっています。例えば、ひばり野公園サッカー場に設置したコードを読み込むと、サッカーをしているおんこちゃんがスマホの画面に出てきたりするんですよ。町のホームページにも掲載する予定で、今年度「AR作成業務委託料」として予算を計上済みです。大人気ゲーム「ポケモンGO」のように、おんこちゃんを探して盛り上がりたいと思います。

製作者である東京ハイジさんの許可を受けて、町のホームページから誰でも無償でおんこちゃんのイラストをダウンロードして、自由に利用できるようにしました。また、創作したものを商品として販売することも、一定の審査で認められると可能です。今、私が胸につけているこのバッジもそうです。決して役場や商工会、観光協会といった組織が作成したものではありません。どこの誰でも興味を持てば自由な発想で「自分が持っている素材」と「役場が提供している素材」を融合させ何かを創り出せるという考え方です。そのイメージを表現した一例が「五戸のおんこちゃん」です。個人レベルの小さな官民連携ですね。

硬いイメージの役場が、率先して楽しく、真面目に、そして自由な発想で一緒にやろう! という私からのメッセージを町民に伝えたくてね。

――五戸町の魅力をひとことで表すと?

安全・安心な「ものづくり」の町です。五戸町は、「五戸大工」と称される腕の良い職人を多数輩出してきました。明治以降、五戸大工は腕が良いことで有名になり特に北海道方面で活躍しました。性格が真面目で駆け引きなしで良い仕事をするため、最近では京都や九州方面からも認められて仕事をしている方もいらっしゃいます。

五戸大工の他にも地蔵平地区の工業団地に立地している製造業に代表される「ものづくり」が盛んな町です。また、「五戸川」は水量も豊富で農作物の生育の源となり、地酒、馬肉鍋に代表される郷土の料理を生み出してきました。さらに、八戸市、十和田市という二つの経済圏に挟まれて地理的有利性もあると思います。

現在、戊辰戦争のあった幕末から数えて約150年目ですが、五戸町は会津藩からの流れを汲んでいる町であります。また盛岡南部藩の代官所が設置されていた場所でもあります。ということは昔から災害も少なく安全な土地柄だったと思います。五戸町は地震があっても揺れが少ないんです。地質がここだけ違うのかなと感じるほどです。東日本大震災の時も町では土砂崩れがほとんどありませんでした。海抜が60mある高台ですが本当に揺れにくいです。そのため、経済・教育・文化・福祉が発展しました。酒蔵が二つあるのも伝統がある証拠だと思います。

あえてアピールすれば、直接経済に結びつけることは難しいかもしれませんが、「安全・安心」を売りにした町づくりが良いと思っています。八戸市・十和田市のベットタウン構想もありえると思います。教育の町なので「子育てしやすい町」に進化させたいと思います。ベットタウンというと単に外貨を稼ぐというイメージが浮かびますが、五戸地区は「子供を安心して育てることができる町」と思って住んでもらいたいです。

五戸町民の「気質」も含め、「人も土地も安全なのでここに来て安心して商売しましょう!!」。企業も五戸に目を向けて欲しいです。豊富な自然の中できれいな空気を吸って体にも優しいですよ。

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