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経営サポート事業

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ロボットビジネスと地方創生

ロボット共生時代の人の役割―クリエイティブな仕事にシフト―

【佐々木】 ロボットは、当面、人の代替です。重労働や、やや語弊がありますが、付加価値の低い、ロボットにも置き換えられるような仕事などが、協働ロボットやサービスロボットの使われるシーンの大半になってくると思います。

そういう部分がロボットに置き換わったら、人間は、より付加価値の高い、よりクリエイティブな仕事にシフトしていけばいいと思っています。その場合、社長から社員に対して、「ロボットが導入されたのだから、あなた達は次に何を考えていくべきなのか」などと問えるような、会社の未来を、社員全員で考えられる状態が作れているかが重要になると思います。この点を、コンサルタントとして旗振りをすることも有用だと思っています。

【北河】 そのビジョンをしっかり示さないと、社員は非常に不安になります。RPA(Robotic Process Automation、ロボット技術による業務プロセスの自動化)などは真にその通りです。RPAを導入して事務作業を軽減すれば、結果として人を減らすことにもなります。それだと「何のために効率を上げるのか」と、社員の皆さんは、ネガティブになります。その時、「空いた時間で、新たなビジネスを展開しよう、付加価値を上げて皆で儲けよう」などということを示さないと、必ず反発が生じると思います。 そうはいってもこれだけ人が減ってきて、どうしても人がやらなければならない仕事は残ります。だから必然的に、世の中の構造がそのように変化していくので、ロボットと単純作業をしない人間とのバランスは取れていくと思われます。

【越田】 本日お話をお聞きして、取り組みに当たっては、単にロボットを導入するのではなく、全体を俯瞰した取り組みが大事であることがわかりました。将来的にはセミナーを開催し、RobiZy様の活動を広く紹介できればと考えておりますので宜しくお願い致します。長時間、熱心なご発言ありがとうございました。

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ロボットビジネスの最先端でご活躍の3名の方々の取材を終えて、人手不足問題に直面している地方こそ、ロボットの導入が必要だということを強く認識させられた。また、ロボットを活用した魅力的なビジネスモデルが構築できれば、本県経済が活力を維持、向上できるほか、本県へのU・Iターンも増加し、人口減少に歯止めをかける有効方策になるかもしれないという思いも広がった。いずれにせよ、ロボットビジネスの最新動向を聞く機会に恵まれ、本県の地域振興のために大変貴重な数々の示唆を頂いた。このような機会を設定していただいた三井住友海上火災保険株式会社の関係者の皆様、並びに取材をご快諾頂いた北河様、佐々木様、若林様には心より深く感謝を申し上げたい。

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