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経営サポート事業

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ロボットビジネスと地方創生

外食産業におけるロボット導入

【北河】 外食産業においても色々な目的でロボットの導入が進んでいますが、自動搬送ロボットの導入により作業を軽減させることも実用化されています。その火付け役となった事例を紹介します。

これは農水省の事業により実用化された下膳、配膳を行うロボットです。大学発のベンチャー企業と厨房機器メーカーとのコラボにより、下膳・配膳ロボットを製作しました。

外食産業で導入された下膳・配膳ロボット(写真提供:三井住友海上火災保険株式会社)

現在、外食産業では、自動調理ロボットが数多く導入されており、作る作業は既に自動化が進んでいます。一方、出来た料理を運ぶ作業や食べ終わった後の食器類を片付ける作業は人手に頼っています。特に、ホテルの宴会場などでは人手不足のため、食事後の下膳がままならない状況にあります。工場で使われているような大型のAGV(Automated Guided Vehicle、自動搬送車)しか商品化されておらず、大きすぎて外食産業の通路では利用できませんでした。そうした課題を解決したのが、この下膳・配膳ロボットです。

ステーキハウスチェーンの店舗でこのロボットを導入し、食器類の片づけを効率化したところ、来店客の回転率向上につながり、土日の売り上げが1日3〜4万円、多い日で5万円もアップしました。またこのロボットは、カルガモ機能(自動追従機能)を搭載しているので、従業員を認識させると後をついていくこともできます。

このロボットの効果として、人手不足でアルバイトのシフトを組むのが大変ななか、文句を言わずに働いてくれるロボットに店長クラスが大変喜んだことがあげられます。また、「まだ席に座れないのか」と催促するクレームも減り、シフトを組む悩みと共に精神面への負荷軽減効果があったほか、従業員の肉体的疲労度の軽減にも寄与しています。

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